のりまき

女帝 エンペラーののりまきのレビュー・感想・評価

女帝 エンペラー(2006年製作の映画)
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かつてコン・リーとチャン・ツィイーが共演した時「ああ、こうやって時代は変わるのだ」と思った。コン・リーは日没の美しさ、チャン・ツィイーは日の出の美しさだったから。
時代は繰り返す。今度のチャン・ツィイーは座を追われる立場だ。グロテスクな美術、化粧がそれに追い打ちをかける。
簡単に言えば『ハムレット』なのだが、王妃が後妻で王子の恋人というのが肝。過剰な美術で演出されものすごく胃もたれする。黒金赤白塗りの化粧。嘘策謀嘘。
狙い通りオフェリア役の周迅が可憐。手のひらの上の梨の花の一片の花弁よう。
『神雕侠侶』の黄暁明がシスコンなレアティーズを熱演しているのでファンには美味しい。
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