エアール

裏窓のエアールのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
3.8
ヒッチコック作品。
おなじみジェームズ・ステュアート、
そしてグレース・ケリー。
気品の良さ、美貌、まったくため息がでますよ 笑
ーーお金持ちの両親をもつファッション・モデルの設定です。
ーーステュアート演じたジェフいわく、
金持ちで、美人で、お洒落で、おまけに教養もあって、完璧なんだそうです 笑

窓越しに見える多様な人間模様、
ユーモアと皮肉を含んだ台詞回し、
疑惑が芽生え真相にたどり着くまでの過程、
単純に面白くて気がついたら夢中に観入ってました。
看護人ステラとジェフのやりとりが好きだな〜〜


はて
カメラマンのジェフは
撮影先で事故に巻き込まれ左足を骨折
ギプスにより脚は固定、ギプスが取れるまでは車椅子の生活を余儀なくされ、仕事にも行けず、
退屈な日々を窓越しから中庭や向かいのアパートの住人たちの生活を覗き見ることでなんとかやり過ごしていた。

ジェフには
ファッション・モデルの恋人リサがいる
リサはジェフとの結婚を考えているが
ジェフはどうもその気になれない。
完璧なリサ、彼が求める女性像と
かけ離れているためどうにも気がすすまない様子。

思うように身動きが取れないジェフの看護を担うステラからは
リサとの件で皮肉とアドバイスをされる始末… 笑

ジェフの部屋の窓から
覗き見ることができる向かいのアパート住人たちの日常
作曲家、
バレリーナ、
カップル、
喧嘩ばかりの夫婦、
独身女性、
老夫婦、などなど。
かすかに声が拾えるかどうかで、基本サイレンスでモーションや音楽で彼らの状態や想いを伝えてくるあたりは面白い演出だな〜と思いましたね。

そんなある日
セールスマンの夫と激しい口論をしていた病褥の妻…
夜遅く、雨降る夜にセールスマンの夫が大きな鞄を抱えて部屋を出て、戻る行動を何度か繰り返すのを目撃するジェフ。
ーーいつしかそのまま寝てしまうジェフ。
昼近い朝、目を覚ますジェフ…
夫妻の部屋を見るも妻が療養している部屋のブラインドが下がっている…
その日を境に妻の姿が確認できなくなる

気になるジェフは夫の様子を窺う内に
あるひとつの疑惑が頭をよぎる…
ーー夫は妻を殺したのではないか?

仲の良い警部補やリサ、ステラに
そのことを話すも
みんなから相手にされない。

が、夫の奇妙な行動
荷造り、
包丁とノコギリを新聞に包む、
長距離電話、
向かいのアパート住人たちの証言では
妻は早朝旅行へ出かけたようだ、ということだが
妻のお気に入りのカバンや宝石が残されたまま、…

どうも納得がいかない点や不可解な行動について考えを巡らす内に
あながち的外れではないのかも、と
思い始めるリサたち。

病褥の妻は殺されたのか、はたまた生きているのか?
ーーはて真相は?
エアール

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