TOT

モーリスのTOTのレビュー・感想・評価

モーリス(1987年製作の映画)
4.2
クィアフィルム史上に燦然と輝く名作。
若ヒュー・グラントの滑らかな肌、清潔で美しいもみあげ、ポッシュなイングリッシュアクセントを4Kで(あの名ラストも!)
数十年ぶりというのに恐ろしいほど覚えていて「三つ子の魂百まで」を実感。
88年公開版の4Kと思いきや、95年公開の無修正版の4Kだったんですね。全裸ありがとう。
88年公開版の記憶が強く、初見時はヒュー・グラント演じるクライヴが身勝手に感じて、自分から好きって言っといて体はダメとかさー!って憤ったなぁ。
1988年公開1910年代の今作は、今年公開1983年設定の『君の名前で僕を呼んで』と同じジェームス・アイヴォリィによる脚本。
思春期に観て衝撃を受けた今作を久しぶりに観たら、製作当時は必要だっただろう表現が「過去」のものに思え、良い意味で古くなったと感じた。
逆に『君の〜』では新しいと感じた点があり、時代と共に同性間の恋やジェンダー、それらを取り巻く環境の表現が変わる素晴らしさも考えた。
TOT

TOT