ミッキン

バーバーのミッキンのレビュー・感想・評価

バーバー(2001年製作の映画)
4.2
主人公の独白で進行していく映画には安直なもの多いがこの作品は違った。
クライマックスでその意味は判明する。獄中手記だったということを。
伏線回収が見事な構成だと思う。偶然と必然。因果応報。自分は殺してないが、関係ないとも言いきれない。本来なら冤罪なのに裁かれて命を落とす夫婦。
全ては胡散臭いドライクリーニングのオカマを受け入れたエドの不運にある。
クルクルと回るアルミホイールはそんな数奇な運命を象徴した演出であり、妄想の円盤にも掛けているんだろう。

それにしてもスカーレット・ヨハンソンは華がある。彼女が演じるバーディーの登場でモノクロームの絵に色が付いた気がする。
一つ気になったこと。彼女の父親、タバコが嫌いならエドの理容店には通わないんじゃないかな…。