kuu

バーバーのkuuのレビュー・感想・評価

バーバー(2001年製作の映画)
3.8
『バーバー』2001年製作
米国映画。
コーエン兄弟制作の犯罪映画。

子供の頃からヘアサロン(ガキの頃は作品のような町のパンチパーマの巧い床屋やったが)行ってカットして終えたら、どうも伝えたよりも長い。
さらに根性決めて(どうもダメ出しは云いにくいが)もう少し切ってもらい、セットしてもらい帰る。
チョイとウキウキで。
シャワーして家の鏡で己を映したら、お店の鏡で見た自分はどこにもいない。
短くなりすぎたブサメンが映ってる。
かなりガックシ。
次こそは長目に云うぞと思い意気込むが
その目標も虚しく次もまた同じことを繰り返してガックリ。
お店を変えれば良いが、それも出来ないジレンマ。嗚呼🛐神よ髪よ
扨、作品なんすが、
1949年、カリフォルニアのサンタローザで床屋を営む無口な男エド・クレイン。
平凡な毎日を送るエドやったが、ある一寸した出来事で奥さんドリスの浮気を疑い始める。
そんなとある日、店に来た客からドライクリーニングの商売を始めるために資金を出してくれる人を探しているって話を聞かされたエド。
この話にガッツリ乗り気になりよった彼は必要な資金を得るために、ドリスとの不倫をネタに相手のデイブ(彼女の上司)を恐喝することを思いつく。
一時は思い通りに事が運んだように見えたエドやったが、やがて事態は予想もしない方向へと転がり始めた。。。


口数が少なく思慮深い印象を与え続ける主人公。
それてのは人生でのやるせない無常さや、人の持つ滑稽さてのを付加価値のように際立る。
ラストへのの説得力の源泉となってると感じた。
自分がどうあがこうが時は流れ、フっとした時には躓いてケガをする、それが人生。
せやし、焦ることなんてないって事かな。
監督はエドを徹底的に痛めつけ、真綿で首を絞められるが如くで、ちょっと可哀相な感じもした。
エドのヘアースタイルに、顔の表情や目の動きから、彼の追いたてられ行く苦悩が見て取れる。
巧いなぁ。
作品はテンポ感もよく、従容たる中にもかなり独特の世界観で映画観とるなぁって感じになりましたね。"A rolling stone gathers no moss"
『一箇所におちつかない人は大成しない』とか
『考えを頻繁に帰る人は信用ならない』。
今、訳されるんは180度ちがった解釈で
『常に活発に動き回っている人はその能力を錆び付かせることはない』
どちらも間違いはないけど、前者の方を使いたいかな。
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