Yukiko

バーバーのYukikoのレビュー・感想・評価

バーバー(2001年製作の映画)
4.0
2017年6月22日
『バーバー』2001年制作
監督、ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン。
『ツゥルー・グリット』『ノーカントリー』の
兄弟での監督作品がある。

1949年、北カリフォルニア。
義弟が経営する理髪店で働くエド・クレイン(ビリー・オブ・ソーントン)。
実直な煙草好きな無口な男。
ある日、店に来た客が新たにドライクリーニングの会社を
立ち上げるビジネスの話をする。
その話に魅力を感じたエドは、出資金を作るため妻の上司で
ある不倫相手を脅迫し、金を請求する。
ところが間違って刺し殺し、妻の上司は死んでしまう。
犯人として妻が逮捕され、弁護費用の為にエドはますます
仕事に精を出し・・・

コーエン兄弟監督と言うことで面白いだろうなぁ~と思って観た。
白黒映画だった。
カラー用のフィルムで撮ったものを、編集段階でモノクロ映画
にしたとのことで、カラー版が存在するらしい。

ビリー・オブ・ソーントンさんが理髪師として主演。
この方は『スリング・ブレイド』のカール役が忘れられない。

映画の中で、スカーレット・ヨハンソンさんがピアノ上手な
少女と言う役で出演している。
ベートーベンの「悲愴」を演奏する。
主人公エドが毎日その演奏を聴いて、束の間癒されるという。
彼女をバックアップしようという思いが叶わなくなった
けれど、彼女がそのお礼にと車の中でエドに!?・・・
まさかの唐突過ぎる行為!! 話がいきなり飛んだ…感じ。

エンドロールにこの音楽「悲愴」がずーーーっと流れる。
この曲好きです。
「悲愴」と言うタイトルですが、演奏次第で明るいイメージの
曲だったり、きれいな流れるような美しい曲だったりと
演奏家により随分曲のイメージが変わる。
この映画で使われている「悲愴」はきれいな曲でした。
Yukiko

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