kazu1961

ドラキュラのkazu1961のレビュー・感想・評価

ドラキュラ(1992年製作の映画)
3.4
▪️JP Title :「ドラキュラ(1992)」
Original :「Bram Stoker's Dracula」
▪️First Release Year : 1992
▪️JP Release Date : 1992/12/19
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第65回アカデミー賞
衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、 音響効果編集賞
▪️Appreciation Record : 2020-748 再鑑賞
🕰Running Time : 128分
▪️Director : フランシス・フォード・コッポラ
▪️Writer : ジェイムズ・V・ハート
▪️MusicD : ヴォイチェフ・キラール
▪️Cast : ゲイリー・オールドマン 、ウィノナ・ライダー 、アンソニー・ホプキンス 、キアヌ・リーヴス
▪️Review
巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が大きな製作費をかけて、ブラム・ストーカーの原作『吸血鬼ドラキュラ』を忠実に映画化した話題作でした。コッポラの美学や細かな映像描写、そして豪華な出演陣や第65回アカデミー賞で衣裳デザイン賞を受賞した石岡瑛子の衣装など多くの見どころはあるのですが、残念ながら少し中途半端な感の作品になってしまったことは否めないですね。
それは、亡き妻の面影を求めて彷徨うドラキュラと、妻に生き写しの女性との儚い恋の顛末を描くブラム・ストーカーの原作に忠実に、さらにウィノナ・ライダー自らが企画を持ち込んだということもあって、物語はドラキュラとミナを主軸に据えた、恋愛映画を狙ってしまったからだと思われます。結果、ホラーでもなく恋愛映画にもなりきれず中途半端な作品になってしまったのではと思います。
さらに、ゲイリー・オールドマンのドラキュラがどうしても違和感が残りました。ベラ・ルゴシやクリストファー・リーのような冷酷さや怪奇さが全く感じられないのが。。。オールドマン、素晴らしい俳優なだけにミスキャストではないかと残念に思います。

物語は。。。
中世末、東欧の小国の王ドラクルは、キリスト教世界を守るため異教徒と戦い勝利します。だが伯爵戦死のデマを信じた王妃が絶望して自殺。自殺者は天国に受け入れられないと教会に言われ、ドラクルは怒り狂って神を呪う。。。時は移って19世紀末。英国人司法書士ジョナサンが、仕事で東欧のドラキュラ城に逗留します。その不気味な古城で独り暮らす老貴族ドラキュラ伯爵は、ジョナサンの婚約者ミナの写真を見た途端、目の色を変えるのです。。。

『ドラキュラ』の原作がこうだったんだ、と認識できたのは良かったかもですが、コッポラ、ゲイリー・オールドマン 、ウィノナ・ライダー 、アンソニー・ホプキンス 、キアヌ・リーヴス と素晴らしいスタッフ・キャストなのに作品の完成度が残念でたまりません。。。

▪️Overview
1897年に発表された恐怖小説の古典『吸血鬼ドラキュラ』を、原作のイメージに忠実なスタイルで描く。監督・製作は「ゴッドファーザーPARTII」のフランシス・フォード・コッポラ、製作はフレッド・フックスとチャールズ・B・マルヴェヒル、エグゼクティヴ・プロデューサーは「愛は霧のかなたに」の監督マイケル・アプテッドとロバート・オコナー、脚本は「フック」のジェームズ・V・ハート、撮影は「マンボ・キングス わが心のマリア」のミハエル・バルハウス、音楽は「コルチャック先生」のヴォイチェフ・キラールが担当。(引用:映画. com)
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