ナイトメアシンジ

悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイスのナイトメアシンジのレビュー・感想・評価

3.3
映画「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」はアメリカ映画。

マスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されることとなった、あまりにも有名なトビー・フーパー監督のホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」(1974年)のシリーズ第4作目の作品です。

日本公開は1995年10月21日公開。
上映時間は96分。

原題は「Texas Chainsaw Massacre: The Next Generation」日本でDVD化はされていません。

監督・制作・脚本はキム・ヘンケル。
キム・ヘンケルは 1946年1月19日 アメリカ合衆国生まれ。

映画「悪魔のいけにえ」(1974)でトビー・フーパーと共同で脚本を執筆。

同じくトビー・フーパー監督「悪魔の沼」で脚本。本作「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」(1986)で監督に進出。

トビー・フーパー監督「悪魔のいけにえ」のリメイク映画「テキサス・チェンソー」や「テキサス・チェンソー ビギニング」にも関わっています。

出演はジェニー役にレネー・ゼルウィガー。
(レニー・ゼルウィガーと言えば、ニコール・キッドマンのお守り役ルビーの演技です。アカデミー助演女優賞受賞していますし)

殺人鬼家長男ビルマ-・ソーヤ役はなんとマシュー・マコノヒー。(筆者は原作も大好きなアイクル・コナリーのミステリー小説を映画化した「リンカーン弁護士」(2011年)を高く評価しています。うん。クリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラ」(2014)も捨てがたい)

終盤にマリリン・バーンズもチョイ役出演しています。
(映画「悪魔のいけにえ」ヒロインのサリー役です)

今やハリウッドを代表する二人の演技派が”無名時代に共演したホラー映画”というだけで価値があるかもしれません。

(後のオスカー俳優が二人も出ているのはすごい)


【映画「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」のおすすめ度】

「悪魔のいけにえ2」(1986年)と「悪魔のいけにえ3レザーフェイス逆襲」(1990年)ら、前2作とは異なり、1作目のムードを再現した演出が特色。
(内容自体は前作とはつながりがない)

鮮血が飛び散ったりもない。夜のしじまを破り、木立をチェンソーで切り裂いたり、昼間に暴れまわるレザーフェイスの場面などはオリジナルへのリスペクトが感じられる。
(このあたりはおすすめポイントかな)

マシューマコノヒーの演技へのこだわりが感じられる作品。

(車で若者を轢く、自らの身体をナイフで傷つける、おんなの子の頭を踏みつけるときの恍惚の表情がすごい)

レニー・ゼルウィガーはホントに地味。
(頑張ってる感はあり)

【映画「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」は傑作?】

何しろ、オリジナルのインパクトが強すぎる。
”柳の下に二匹目のどじょうはいない”

リモコンで動く義足のマシュー・マコノヒーとか、オカマみたいに奇声を上げ、女装するレザーフェイスとか、殺人鬼一家の影に政府の暗部がシンクロしたりとか、アイディアはところどころ悪くはないが、正直、消化不良。

ヒロインが健気で可愛いとか美人なら感情移入もできるが、それもない。

(トビー・フーパーとキム・ヘンケルはそこにも”リアルさ”を求めているのかもしれない。”君子、危うきに近寄らず”のことわざ通り、美人や聡明な可愛い女の子は危ないところには近づかない)

この映画「、邦題は「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」なのに、レザーレザーフェイスのインパクトより、マシュー・マコノヒーの印象が強すぎ。

この作品もまた、オリジナル「悪魔のいけにえ」の呪縛から逃れられないといったところか。

(残念。東京オリンピックの観戦チケットに落選したくらい悲しい。応募してないけど)


鬼才トビー・フーパーは2017年8月26日に74歳で亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
(すごい映画を残した)

さて、この映画「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」ですが、「悪魔のいけにえ」に心酔しているナイトメア・リュウタの感想も聞いてみたいところ。


”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)


詳しいキャスト&あらすじは【ホラーの王子様】をご覧下さい👇

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