ChinaHiranuma

鬼火のChinaHiranumaのレビュー・感想・評価

鬼火(1956年製作の映画)
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今までのSPの感じでゆるっと観るとど偉い強力パンチ喰らうわ、これが千葉泰樹…これが東宝ダイヤモンド・シリーズ…めちゃオモロイ。46分の中篇ということで一つ一つのモチーフやフリが鋭く示唆的、善/悪両方持ったいい奴でも嫌な奴でもない至って普通のガスの集金人が、良心と出来心とに揺れながら危ない線をゆき続けその延長線上で出くわしてしまう悪夢よろしくの悲劇。汗がダラリと垂れる真夏の描写の息苦しさに、日照ってんのにぬかるむ道、揶揄いもがれる白い花の居心地の悪さ。加東大介アップの顔の圧も今回に限っては不安を煽る。
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