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適齢三人娘のhummingbirdのレビュー・感想・評価

適齢三人娘(1951年製作の映画)
4.5
川島っぽさがすごくある上に(でもシニカルな感じはまだなく)、松竹らしい家族のドラマでもあって、両方の良さが出た作品になってると思う。

川島の人の動かし方と空間の使い方はこの頃から抜群で、いいシーンの連続。特に、三島雅夫がバッグを買わされるシーンと、三島雅夫と津島恵子さんがけんかする場面の長回しが良い。

川島らしいモダンな世界、豪華キャスト、各地のロケ、津島恵子と幾野道子の上品な姉妹、幾野道子が三島雅夫にもらったバッグを見るシーン、川島作品常連の大坂志郎の存在など、とても良かった

大坂志郎たちが口ずさむ歌は、音楽の木下忠司が手掛けた「お嬢さん乾杯」

「松竹映画100周年記念特集 ホームドラマの系譜」
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