大和轟沈から8年後に公開されたこの映画、当時の人はこの最高機密だったこの艦のことは知らなかったのではなかろうか？もしかしたらこの映画ではじめて知った？
見る前はもっとしょぼい大和の模型が出て来るかと思ったが意外にも大和の造形もちゃんとしている。当時は、今のように資料も無くプラモデルが登場するのも1960年なのですごくがんばって作ってあると思う。
物語はいわゆる沖縄特攻なのだが定説に言われてる通りに、乗組員は死生観についての議論をし、出撃前日は艦上にて酒盛りをし、と物語と言うよりも大和出撃前から時系列での出来事をなぞる形である。片道燃料に関しては現在では否定されてたりもするが、まあそれも含めて大和の物語だと思う。
見るべきポイントは、乗組員の恋愛描写でだろうか？すごく人間味のあるところだと思う。それとやたら文句を言う上官も出撃の恐怖からピリピリしてる感じがしてそうした心理描写もしっかりしてると思う。
