umihayato

妖刀物語 花の吉原百人斬りのumihayatoのレビュー・感想・評価

5.0
生まれの悲劇から女に愛されず、人に誘われるまま吉原に入り、遊女に人生ではじめて優しくされて入れ込んでしまい身を滅ぼしてしまう。「悲劇が生んだ喜劇」とはまさにこの事で、かわいそうではあるんだけど、「いやーそりゃそうだろ(笑)」と呟いてしまう。中でも次郎左衛門の付き人である治六の「泣き」の演技とタイミングが、喜劇をよりいっそう悲しくしてくれるのであった
ラストシーンの「デデーン!感」も、もちろん最高であるが、このシーンをはじめとして全編、舞台美術と衣装がとても素晴らしく、映画を見ているというよりも絵巻物を見てるかのような華々しさに、より一層喜劇感と悲壮感が重なって仕方がないのだが、どんどん画面にのめり込んでいく自分もいてとても楽しかった(笑)
良作です!!
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