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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのsyoのレビュー・感想・評価

4.3
昔途中まで観て寝落ちしてしまったので再び最初から観賞。かなり面白かった。様々な土地、様々な職業を転々とする主人公。それを追うFBI捜査官。最初に捕まることは分かってるのに、ずっとハラハラドキドキしていた。

さらにこの映画の面白いところは逮捕して終了というわけではなく、しっかりエピローグがあるということ。刑務所に捕まって終わりだと思っていたからかなり驚いたし、その後の彼を見れば、ずっと疑問だった「どうやって司法試験を突破したのか?」というのにも自然と納得がいくと思う。

才能の上手い活かし方を考え、彼を正しい方向へ導いたカールは本当にすごい。

一つ気になったのは劇中ラスト。
「カールとは今でも仲の良い友人」とテロップが流れるが、トムハンクス演じるカールは存在せず複数の人物をモデルにしたとされている。では、このテロップはどういう意味なのか。

色々と調べてみると、そもそもこの映画自体全てが実話というわけではないらしい。医師、弁護士、パイロットと様々な職業を転々としていたというのもどこまで真実なのか、基となった彼の自伝も当初から疑問視されてきたという。

ティーンエイジャーの青年がどのようにしてFBIを欺けてきたのか、そもそもこの映画の内容は本当に実話なのか、我々は最後まで彼に騙されているのかもしれないと考えるとまた面白くなる作品だなと思う。
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