ルノワール

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのルノワールのレビュー・感想・評価

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これが実話って本当にすごい。こわくて、でも同時に切なかった。

カメラワークもセリフ選びもすんごく綺麗で。CAさんやパイロットさんたちへの羨望の表し方もキラキラキラキラしてて、思わず童心に返ったかのような気持ちになった。
フランクが詐欺を働く場面はことごとく全てがよく出来過ぎて陳腐な感じは少しあったんだけど、全てを観終わると あぁ本当にただただ彼が凄すぎたんだなって思う。実際のフランクはどうだか分からないんだけどわたしも若き頃のディカプリオルックスに誘惑されたらあれやこれやの紙の月ですよ。顎に少し割れ目あろうが気になりません。
でもプリオちゃんに誘われてんのにその上まだお金貰おうとする女の人途中出てきましたけどどゆこと?!!!ただただ身を捧げるのみだわ!!!さぁどうぞ!!!

(まぁ、でもさすがに命に関わるDr.のふりをするのはいくらかっこよくても許せないなぁと感じたんだけど。)


そしてやっぱりこの映画の出来上がりが本当に秀逸で、ポップコーン抱えてたり、コールのデスクのランプをカチカチしたり行動の隅々までうまく映画を構成する要素になっていて。クリスマスのシーンは子供の頃よく想像してたクリスマスの雰囲気を完全に再現したところにあの流れはもう。頭が良くてなんでも出来ちゃうフランクなのにやっぱりただの1人の子供で。
確かに悪いことをしてるんだけど、彼を動かす理由がただただ純粋で尊すぎて、夢は結局夢のままで終わってしまった結末はもう思わず涙が。

コールとの友情関係やのちのちに家族も持てた(でも26年間ってことは離婚したってこと?)し、少しでも幸せな時間があったなら良かったよね。幸せになるべき人たち。