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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
▪️Title :「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
Original Title :「Catch Me If You Can」
▪️Release Date:2003/03/21
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-197 再鑑賞
▪️My Review
“愛すべき詐欺師の映画”ですね!!「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の姿を、痛快かつ人間味豊かにスピルバーグらしく描いています。
実話をもとにしたこの作品、ディカプリオは、悪びれることもなく、うそにうそを重ねるフランクを軽快に演じています。スピルバーグ監督自身、両親が離婚し、複雑な少年時代を過ごしたということで、同世代のフランクには、監督自身が投影されているのではないかと言われています。鑑賞して、スピルバーグ監督の時代への思い入れが感じられる名作だと思います。
そして、重厚な画面作りで評価を得ていたヤヌス・カミンスキーがコメディの撮影をし、また、劇中に1960年代のヒット曲がちりばめられています。さらに、マーティン・シーンやナタリー・バイを始め、重要な脇役を名優でそろえていて、フランクの父を演じたクリストファー・ウォーケンは、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では助演男優賞を受賞したました、そんな素晴らしい作品です。
“愛すべき詐欺師”。主人公フランクの行いをどうしても憎むことが出来ないのは、詐欺師をするにいたった理由と、それを成し遂げる努力が垣間見える事、そして家族に対する愛が溢れているからでしょう。なので危うい存在を心配そうに見つめる親目線で主人公をみてしまいますね。
さらに、若い主人公フランクを演じたレオナルド・ディカプリオの演技が光ってます。フランクは16歳のときに26歳を演じましたが、ディカプリオは27歳ぐらいで16歳を演じたわけです。
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、スティーブン・スピルバーグ。これだけ揃えば間違いなく面白いだろという所に、さらに脇役を名優で固める。そしてそれをムダにしない魅力たっぷりな題材。ハラハラしつつ、はらりはらりと切り抜けていくさまは名作である所以ですね。。
PS:アバグネイルは21歳で逮捕され刑に服した後、その才能を生かして詐欺防止を中心とした金融コンサルタント会社を設立。世界中に多くの顧客を抱え大成功しています。この映画では彼を逮捕したフランス警察の1人としてカメオ出演も果たしていますね。

▪️Overview
1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』を元に製作されたドリームワークス作品。 60年代、16歳から21歳までの間に、世界26カ国で約400万ドルを稼いだ実在の詐欺師フランク・アバグネイル。彼の若き日々を、その犯罪の裏にある破産した父親への愛も含めて、スピルバーグ監督が軽妙なタッチで描写。17歳のフランク役をレオナルド・ディカプリオ、彼を追うFBI捜査官役をトム・ハンクスが演じて人気俳優が初顔合わせ。主人公の父親役でクリストファー・ウォーケンが共演。
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