雨丘もびり

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

5.0
【ルイジアナの司法試験とエクレア】
なんッてステキな映画の時間!!

仮に、3分ごとに切って、ばらばらに観せられてもたのしいッ!!!
オープニングアニメも音楽もね。

正義と悪、合法と違法、犯罪。
善悪の壁をゆうゆう飛び越え、丸ごと抱き込むユーモアこそがルールの世界。
泥棒ネズミのひっかきまわしたクリームが、極上のバターになって、とびっきり良いにおいを世界中にたっぷりただよわせる。
遊びのふりした祈り。いい夢見せてもらいました。うっとり♪

詐欺部門に払下げされた捜査官2名が、まだカールの部門に居てw、個室付きで召し抱えられたフランクを(.....手前ェ)って無言で睨むシーンが、もう、大好き。うふふ、たまんなーい☆

あと、欠席届の折り目と、バスタブに沈めた大量の飛行機のおもちゃもw。

嘘の中で生きる方がラクだけど、淋しいよ。
なんか、全員かわいい~。愛らしいな~。

娘ちゃんと対峙して、一線越えず戻ってくるトコ、良い。

大事なシーンだけ日本語版で観直したら、ことばの意味がゆたかに汲み取れてより一層良かったです。役者さんも軽妙洒脱でBest。
やっぱナッちゃんじゃ限界あるかー(悔)。




そうそう、日本語版と言えば。
字幕ではお父さん(C.ウォーケン)が、高圧的で権威主義な人に思えたんだけど、日本語版だと、ユーモラスなお手本/善き導き手、という人物に感じられた。
紳士服家さんのシークェンスとか。
どっちが正解なのかは、ネイティヴな方じゃないとわからないかもしれないけど、お父さんの発話に息子フランクがたびたび微笑んでる様子を見ると.....ね。