ayaka

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのayakaのレビュー・感想・評価

4.2
フランクはいつだって、自分のためではなく、愛する家族のために詐欺師になってた。もう一度、家族3人で暮らすことだけを考えて詐欺を続けているフランクは、どこか孤独だったのだと思う。

そんなフランクの孤独を、クリスマスの夜が象徴していた。クリスマス は家族と過ごす国だからこそ、家族がいないフランクは、カールに電話をかけ、本当の居場所を伝える。モンリーシャールで逮捕されるのも、クリスマス。逃亡の末に母親のもとに辿り着き、新しい娘ができていたことを知るのもクリスマス。

そんなクリスマスには必ずカールと話す。
国境を超えた"おにごっこ"をしたからこそ、相手のことをよく理解しているカールとフランクの関係は、ただの捜査官と詐欺師ではない。2人の関係が少しずつ変わっていくのがよくわかる。
フランクがFBI捜査官として働き始めた後に逃走しようとした時
"見ろよ、君を追ってるものはいないよ"
というカールの言葉は、なんかしびれた。
思い返せば、カールは一度も嘘をつかず、真実を話してた気がする。だからこそフランクも信用したんだろうなぁ...

これが実話と聞いて本当にびっくり。詐欺師がFBI捜査官になって、偽装防止小切手まで作って...
最後までワクワクしながら楽しんで観れた!
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