EDDIE

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.4
天才詐欺師フランク・アバグネイル・Jr.とFBI捜査官カール・ハンラティの実際にあった追いかけっこ。テンポよく進む物語やフランクの手口は爽快。気付けば犯罪者であるフランクを応援している自分がいました。

『タイタニック』で名実ともにスターとなっていたレオナルド・ディカプリオとアカデミー賞常連のトム・ハンクス、そしてスティーブン・スピルバーグ監督がタッグを組んだ名作。多くの脚色はありますが、実話を基にしており、大変見応えのある作品です。
私も約15年ぶり2度目の鑑賞でしたが、141分の上映時間もあっという間。それだけテンポよく夢中になれる要素が散りばめられています。改めて鑑賞してもめちゃくちゃ面白いです。
ちなみに実際に詐欺師フランクを追ったFBI捜査官は複数名いるようですが、その中のとある人物をモデルとしてカール・ハンラティという架空のキャラクターを作り上げたそうですね。

さて、この天才詐欺師がいかに凄いかというと犯行のほとんどを未成年のうちにやっているということ。両親の離婚問題も重なり、フランクは16歳で家出。16歳の誕生日のお祝いに父にプレゼントされた小切手を偽造して生活を繋ぐのですが、これがどんどんエスカレートしていきます。
実際このフランクはかなり賢い人物でした。小切手の偽造が主な犯行手口ですが、他にも身分・経歴詐称も慣れたもの。パイロット、医師、弁護士と社会的にも優れたステータスの職業に扮して逃げ続けていたのです。
もちろん天才詐欺師なので賢いのは容易に想像できますが、弁護士になった際の司法試験エピソードが凄すぎます。もはや手遅れではありますが、真っ当に生きていたらどれだけ優秀な人生を送れていたことか。

ただ何よりもフランクとFBI捜査官のカールの掛け合いが本作の見所の一つ。
最初は詐欺師とFBI捜査官、つまり追われる者と追う者というだけだったんですが、孤独なフランクは毎年クリスマスイブに必ずカールに電話を掛けるなど、どんどん2人は絆が深まっていきました。マイアミの空港でフランクを追い詰めつつあったカールは、自分が逮捕するんだという執着すら見せるのですが、最終的なフランスでのやり取りが凄く印象的ですね。まぁ初対面のシーンもかなり面白いんですが。

とにかく映画的にかなり事実とは異なる脚色もされているようなんですが、141分が全く苦にならないテンポの良さとフランクの鮮やかな手口の数々に夢中になれる本作。やっぱり何度観ても面白い!

ちなみに今現在真っ当に生きているフランク・アバグネイル・Jr.本人が作中に出演されています。是非ともその辺も注目して観ていただけるとより一層楽しめると思います。