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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのyoucanのレビュー・感想・評価

4.8
【実在する天才詐欺師の物語】

この映画は本当に面白い。前見た時が6年前ぐらいだったかと思ったが、改めて見てもやっぱり面白い! 「ショーシャンクの空に」風にいうのであれば、’良いものは滅びない’とでも言おうか。

実話を元に作られた話で、この映画に出てくる詐欺師フランク・W・アバグネイルは現在も生きていて、詐欺対策のコンサルタントを生業としている模様。この映画はそんな彼の15歳から捕まるまでの21歳を描いているのだが、こんな10代居る!?と思ってしまうほど鮮やかな詐欺の手口。「ホーム・アローン」のケビン・マカリスターがそのまま大人になったかのような人物で、悪党で最低なのに惹きつけられる。レオナルド・ディカプリオが演じているからますます華があるというもんだが、実際の彼の手口も日常生活にはきっと’良い意味’で役立つテクニックばかり。例えばだが

①清潔な恰好が大事。ましてや何かを演じたい時は成りきることの大切さが重要。彼の場合、それは制服から入る。第一印象で人柄が決まる、相手を見かけで判断するというのは必ず人間が行うものだから。中身よりもまずは見た目から。

②学歴や職業が大事。「東京大学出身」「Googleに勤めている」と言えば、例え相手が平凡なことを言っても説得力が異なる。

③一点集中主義が大事。身に着けた実力。でもその実力は多岐に渡る必要はない。島田伸介流でいくのであれば「ある特定の分野で何か1つだけ極端に知っているだけで、その人は何でも知っているように見えるねん」だ。野球だったらカープだけ異様に詳しい、もっと狭めるのであれば菊池選手だけ無茶苦茶詳しい、のように。何かに秀でているように見える人間は総合的な評価も高くなりがちだ。

④相手との距離が大事。物理的距離を縮め相手のパーソナルエリアに入ること、名前をニックネームで呼び精神的な距離を縮めること。そうやって仲良くなるのを円滑に進め、必要な情報を的確に手に入れていく。

⑤なんだかんだ努力して勝ち得た実力。彼は実際2週間の勉強で司法試験突破!わお。そんな人間いるもんかね。笑


見た目を綺麗にすること、笑顔でいること、他人との接し方がうまく、度胸があること。相手を騙しているにも関わらず、医者の知識など全くないのに医者の指導医として立ち振る舞いある種の図太さは、’自信がある’ように見えるということが、相手の信用を勝ち得る上でどれほど大事かということがこの映画からは伺える。もちろん詐欺師になることを推奨しているのではない。ただこの映画からはそういったテクニックを当たり前のようにできているかできていないかで、人はいとも容易く騙されるものだということを知って欲しい。

最後の結末も後腐れ無く、映画としても実に面白い。見る価値のある映画と私は他人に強く薦めたい。トム・ハンクスとレオナルド・ティカプリオの追って追われの逃亡劇も見応えあるし、時間があっという間に過ぎてしまうこと間違いなし。

Catch me if you canは太鼓判押すほどの良作。もし見たことが無い方がいたら、是非ご覧あれ。