鍋レモン

ただ君だけの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ただ君だけ(2011年製作の映画)
4.0
⚪概要とあらすじ
『マジシャンズ』のソン・イルゴン監督がメガホンを取り、ソ・ジソブが主人公を務めたラブストーリー。

ボクサーの夢に破れて借金の取り立て屋となり、その果てに傷害事件を起こして服役したチョルミン(ソ・ジソブ)。出所後、飲料水の配達と駐車場の係員として働いていた彼は、夜の駐車場で目の不自由なジョンファ(ハン・ヒョジュ)と出会う。徐々に惹かれ合う二人だったが...。

⚪セリフ
「だから後悔するって」

⚪感想
切なく感動するラブストーリー作品。

日本では吉高由里子さんと横浜流星さん主演でリメイクするそう。ソ・ジソブとハン・ヒョジュのコンビだからいいんだけどね。

王道ではありつつこういう自己犠牲寄りのラブストーリーにはめっぽう弱い。

ボクサーの夢を諦めた男チョルミンと目の不自由な女性ジョンファ。孤独に生きてきた2人。
悲しみも幸せもどちらも運命だったのかなって。

映像がスローモーションになったり、光を上手く使っていたり、演出が好きだった。

伏線というか、2人が離れ離れになってからのすれ違いと気づきの部分の描き方が細かくて感情を揺さぶられる。
主人公の名前や、お店を出すこと、防犯ブザー、マッサージ、点字、ワンちゃん、石。それぞれが後になって効いてくる。

あらすじでかなり物語の最後の方まで説明している作品が多いので気になってる方はあらすじを見ない方がいいかも。

チョルミンを演じた男性がRADWIMPSのボーカルさんに似ていた。
髪の毛で全然顔が違って見える不思議。
チョルミンの不器用だけど強い愛があってかっこよかった。笑顔が幸せそうで。

ジョンファを演じた女性は、天真爛漫な笑顔と強さが素敵だった。
目に懐中電灯を当ててる時の表情が良かった。あと手術前のピース。



⚪以下ネタバレ



主人公の男性チョルミンが取り立て屋だったときに引き起こした事故が実はジョンファの視力を奪う原因になたことを知った時の心情が辛すぎた。それを、彼女が知った時も苦しかった。
チョルミンはその贖罪も含めて自分の命を犠牲にして賭博格闘技試合への出場し、彼女の前から姿を消す。
そのあとの気づくか気づかないかのところで切なくて切なくて。
ラストはもし会えないままだったら憤慨していた所だったので良かった。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。

⚪パンフレット所持
鍋レモン

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