宗方姉の最後の決断には驚いた。
苦しくても厳しい夫に何年も仕えてきた。
その呪縛から逃れられても、不幸であることが当たり前で身に沁みついてしまって幸せが恐いが故の決断なんでしょうが・・・。
その決断に妹は「そう」と。あんなに田代とくっつけようとしていたのに、引き際がよすぎて変。
鑑賞中は夫・三村のひどさに辟易したけど、鑑賞後は出来のいい宗方姉の「あなたに我慢してるんです」という態度や頑固さに三村のやさぐれる気持ちも分かってしまう。
鑑賞中は宗方姉の目線で観ていたのに、鑑賞後は三村の気持ちに同調し、姉に反感をもってしまった。
そういう点では小津監督はおそろしい、と思った。
ただこの結末は解せない。