古い絵地図を頼りに母を捜す旅に出る16歳の少女を描く、スロヴァキア版「不思議の国のアリス」。
途中さまざまな奇妙な人と出会い不思議な経験をする。ちょっとシュールで程よくファンタジー。
服を燃やすオジサン、地面に埋まってるお婆ちゃん、移民の男女、筏で川を流れていく新郎新婦…いろんなメタファーやヒントが繋がっていく感じ。
感動するストーリーでもないし、盛り上がりもないし、少女が成長するわけでもない。ロードムービーというカタチをとった皮肉な寓話だったように思う。(すごく褒めてます)
スロヴァキアの社会情勢なども反映してるのかも。
少女の中性的な雰囲気やファッション、スロヴァキアの風景がとても魅力的。
2作しか観てないけど、この監督のつくる世界観に惹かれる。