映画における音楽というものはしばしば映像から想起されるイメージを「補強」するために使われるが本作は全くの逆。音楽から想起されるイメージを描き出している。
物語性のある曲には物語のビジュアルを、風景を想起させる曲には広大で豊かな世界を、ただ音楽として独立している曲には絶対的なイメージを。ありとあらゆる手法を持って楽曲を映像化している。
その発想力とそれを形にする途方もない技術力にただただ圧倒される。
狂気の域にまで達している作画の数々(特に水とマグマの表現が凄い)はアニメーション好きなら一度は絶対見て欲しい。
何よりもこのような作品を全身全霊で作り出してしまうディズニーが一番恐ろしい。