クリ

裸のジャングルのクリのレビュー・感想・評価

裸のジャングル(1966年製作の映画)
3.0
「アポカリプト」に代表される対原住民映画の元祖。
「猿の惑星」の2年前に公開されたところからも先駆的な作品だとよく分かる。
典型的な悪徳白人対原住民という構図が「ガントレット」の中、逆転する痛快さ、少々ちゃちながらも随所に散りばめられた残酷描写(象の射殺シーンなどは過去の映像資料から引っ張ってきたらしいが)だけでも見応えがあった。
特に、奴隷商人たちが原住民たちに捕まり弄ばれるシーンなんかは、我がもののことだと想うと背筋が凍るような演出、画面で作り上げているし、作中所々でインサートされる動物たちの弱肉強食の世界も、ジャングルというフィールドをリリカルに魅せることに一役買っている。
白人対原住民の血も涙もない、片や「生きる」ための、片や「名誉」のための戦いは、人種も何も関係ない人間の思いやりや理解に昇華され、最後には素晴らしい作品だときっと思えるはず。

作中の数少ない科白の一つを最後に。
「他者を理解しようとしない者は獣と同じだ」