Yukiko

ケイン号の叛乱のYukikoのレビュー・感想・評価

ケイン号の叛乱(1954年製作の映画)
4.2
2021年4月1日
『ケイン号の叛乱』  1954年制作
監督、エドワード・ドミトリク。

1943年。アメリカ。
ウィリー・キース(ロバート・フランシス)は大学出たて。
海軍に入隊し、少尉として駆逐艦ケイン号に乗船。
デヴリース艦長(トム・テューリー)やがさつな乗組員に
馴染めずにいたが、艦長が交代し、クイーグ艦長
(ハンフリー・ボガード)が新たに赴任してきた。
しかし、キースは、副長のマリク大尉(ヴァン・ジョンソン)
やキーファー大尉(フレッド・マクマレイ)と共に、クイーグ
艦長にはどこかおかしな徴候があると不信感を募らせる
ようになっていく。


この話、似たような話の映画がある。
例えば、『戦艦バウンティ号の叛乱』『クリムゾン・タイド』

ベテランの艦長、でも何か変。性格が偏っている。
副艦長は他の乗員や艦を守る為、あえて艦長に逆らい、
実権を握るが。
そして、軍法会議。
副艦長は裁判にかけられ、ほぼ勝ち目がない・・・


なかなか面白かった。

クイーグ艦長の言うこと、やること。
シャツにこだわったり、苺にこだわったりと細かい
クイーグ艦長の言い分。
それに対応する将校達の態度こそが、次第にクイーグ艦長を
追いつめていたのだと。

ラストの、弁護士役のグリーンウォルド大尉(ホセ・
フェラー)の言い分にハッとする。 そして、納得する。
キーファー大尉に、グラスの酒を顔にぶちまけた
グリーンウォルド大尉の言葉が辛辣だ。


裁判でクイーグ艦長が我を忘れて、部下の悪口を一気に
言い続け、そしてハッと我に返るところは見応えがある。
・・・・ハンフリー・ボガードさんの見せ場。
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