RIO

パーフェクトブルーのRIOのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
真空管の中にいるような世界
未麻が見る悪夢や幻覚の描写が
暗いですね
明るい声が暗く響く
悲しい憂鬱を包んでる

見られていること
見ていることに生きる力を重ねる
絶対的に存在の否定をしないファン
「ダブル・バインド」でアイドルから
女優に成ろうとするミマリン
後戻りできない
二重の拘束に崩壊する自己

「あなた誰なの…」という言葉が
靄がかった雰囲気に覆われてる

役に成りきる入り込む
虚構のような現実と妄想や夢の境界線
居場所が見えなっていく

精神的に追い詰められてく現実
手と心と足とがみんな乖離する
そこにサイコな音楽が心地良さすら
誘ってくる
ここまで幻想できないし
ちょっと気持ちも悪いから
自分にはないなと思いながらも
気になってることが気になる
近寄れるようで近寄れない境界線

過去に残した影を見てる
この人怪しいという的が珍しく当たった
ルミさんのお陰とは良く言ったもんで
その他人の影を食べていくミマリンも
凄いです

ストーリー展開が建物が建っていくように
大きく構築されていくのが最高の刺激!
全てはドラマの中の出来事

意外なラストの言葉が良かった
幻想が実体化するなんてあり得ない
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