mari

パーフェクトブルーのmariのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

今敏監督の第一作目。
パプリカは最初に観ちゃったけれど、それ以外順番に見ていく予定。

この年代のアニメーションに触れる機会がなかったので(あったとしても記憶の彼方)、新鮮で、でもどこか懐かしさを感じるような不思議な感覚。あの時代だったら、きっとコンピューターは使えてないだろうな。

なんだか不気味で怖かった。
Filmarksの写真からも怖いかなという予想はできていたけど、想定外のジャンルの怖さ。

ストーリー展開がすごく好き。時空の歪みとか、何かしちゃった後ベッドで起きるとか。現実なの?夢なの?というのがハラハラした。
案の定簡単に騙されている自分がいたよ、、、

人生は選択の連続で、選ばなかった方の人生はどうなっていたのかな?選択間違えたのかな?という考えが浮かぶことはあると思う。
だからアイドルという道をあのまま選択した主人公が幻想になって現れるのは精神的にまいってる時ならあり得る気がした。
ともあれ本作は現実と虚構がごっちゃになっていて、あのマネージャーがカツラを被れば主人公の姿になる幻想は不思議すぎるし、追いかけてくるマネージャーの身体能力おかしいし、だからきっとあの正体は主人公の精神的な状態が生み出した幻影なわけであって、今敏監督らしさが出てるなーと思う。

現実と虚構を取り扱う今敏監督。
本作はそれに加えて「私とは」を問いかけてきた。「私」なんてあやふやなもの。自分の意識次第で変わるし、周囲からのイメージと自分のイメージもきっと違う。面白いな。

主人公のオタクが気持ち悪さ満開で、全ての諸悪の根源だと思ってた…
アニメーションなのにリアルだったよ…
mari

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