虎舞羅ーコブラー

パーフェクトブルーの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0
「パプリカ」の今敏監督による、サイコホラーアニメ映画。

・あらすじ
アイドルグループ「CHAM」の一人、霧越未麻はグループ脱退を宣言し、女優になる事を決意する。女優としてドラマの濡れ場やヌード写真集を務め、「CHAM」からのファンは嘆くものの世間からの人気を得ていく。しかしある日、ドラマの脚本家やカメラマンが惨殺される事件が起き、自らにもストーカーが。未麻はしだいに精神的に追い詰められていき…。

・感想など
今敏監督作品は今回が初めてです。
今作は世界中から様々な批評が寄せられ、映画祭に出品されるほど人気が高い作品です。
81分と短いながらも、何度も裏切られる予想外な展開の数々に踊らされました。解離性同一性障害が重要になっていくのですが、未麻の頭の中の世界なのか、それとも現実なのか…?という不穏な映像と音楽に翻弄されていきます。
しかし不思議な事に、数々の恐怖が襲う終盤を過ぎ、エンディングに入ると、なぜか言葉に出来ない爽快感が押し寄せる…。

サイコホラーアニメは中々新鮮でした。