いなせなマホ

トムボーイのいなせなマホのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
2.9
レビューno.20:
性の自認の問題について、子供を通して考えさせる映画のように思うが、それ以上に映像の作り方に疑問点が多々ある映画だった。

10歳の女の子が自分は男の子でありたいということはわかるし、その葛藤については胸が苦しくなるところもある。だが、風呂場で10歳前後の女性の裸を見せる必要性はあるのか?陰部はモザイクのようになっていはいたが、この部分を映像として映すことの意味が分からなかった。

10歳の女の子同士でのキスも、日本でやらせたら性的搾取として叩かれ得るものだと思う。そういうのが許されるのがフランスの文化なのかもしれないけれど、10歳と言ったら、小学校4年生なわけで、10年前の映画とはいえ、映画を観た同級生からどういじめられたかを想像すると、そっちの方が胸が苦しくなる。

フランスとは文化が違うから、作品の受け入れられ方も違うのかもしれないけれども、日本では作れないと思うし、作ってはいけない映画に思える。小児愛者には神映画として祀られていてもおかしくない。ちょっと俺は受け入れることは出来なかった。
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