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トムボーイのKのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
3.7
非常に繊細で丁寧な作品だった。

「子どもの純粋性あるいは残酷性」というのは、あくまで社会適合の話であって、個人の態度ではないことを明示している。

「男性・女性」は科学分野において暫定的にカテゴライズされているだけなのに、人はそれに役割が付与されると信じている。本作は、それを静かに拒絶する。

露骨な悲劇や安直な解決法を提示せず、ただひとりの人間のひとつの時間を描く。
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