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トムボーイのEDENのネタバレレビュー・内容・結末

トムボーイ(2011年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

03/12/2020

1回めにみたときは、流れる空気の優しさやおうちの様子や風が葉っぱのあいだを通る音がとにかく好きだ、と思ったけど2回めにみたら残酷性をもっと強く感じた。特に、「女の子にキスするなんて気持ち悪い」という言葉を聞いて、ミカエルのズボンをおろすことになったLisaのシーンとか。

お母さんの I’m not doing this hurt you, or to teach you a lesson. It doesn’t even make me sad that you want to play a boy. I’m doing this because I have to. という言葉。

彼がトランスジェンダーかどうか、そういう話ではない。A portrait of lady on fire が、「レズビアンの話」ではないのと同じように。この映画をみた人たちからの言葉の中に「男の子になりたかった子供のころを思い出した。」という年配の方々からの感想もあったらしい。セリーヌシアマがインタビューで、この映画を時や場所を超えた物語にしたかったと言っていたのもうなづける。

性別を二元的に捉えるのって、どう考えても暴力的だし不可能だよね、と思わずにはいられないし、I’m a boy because I say so, よね、観ながらずっと思っていた。
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