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セブン・イヤーズ・イン・チベットのkazのレビュー・感想・評価

3.3
ブラッド・ピット演じるオーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーと、当時14歳のダライ・ラマ14世の交流を描く。

ダライ・ラマが出てくるってことは…もちろん実話です!

しかし2人が出会うのは中盤以降…(まだ出会わへんのか!?とか思ってましたけど 苦笑)

前半はヒマラヤ登山、第二次世界大戦の勃発によりイギリス軍の捕虜となる、更にはそこからの脱走と、なかなかハードな展開を迫力ある映像とスリルで楽しめました!

そしてチベットに辿り着いてからの展開は、前半とは打って変わって、心に染み渡るような展開…

この主人公ハラーという人物は自信家で傲慢な一匹狼タイプ。それでいて自分の気持ちに正直になれない不器用なタイプ。
それ故愛する家族まで失ってしまう…この辺の展開はもちろん本人にも問題があるんですけど、ちょっと可哀想でしたね。

しかしそんな彼が、ダライ・ラマとの出会いによって、心洗われていく様は、観てるコチラ側にも手に取るように分かって、非常に良いです!

この若きダライ・ラマのキラキラした瞳と真っ直ぐな言葉の数々も非常に心に響きました!

まさに魂が清められていくような映画でした!心が荒んできた時にもう一度観たいですね。

そして最後に今作は、中国によるチベット侵略に関する描写もあり、この件は個人的に昔から色々と思うところがあったので(過激な発言をしそうなのでw、ここには書きませんが…)、思い出すことができて、その点も良かったです!
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