りさ

PUSH 光と闇の能力者のりさのレビュー・感想・評価

PUSH 光と闇の能力者(2009年製作の映画)
2.9
超能力モノが好物で、しかもクリエヴァが主演ときたら観るしかないでしょ!
と勢い込んで観たのですが、うーん……。
いや、前半はすごく面白いんですよ!超能力者の種類も色々あって、能力規定も面白い。
ちょっと用語が特殊なのでこんがらかるけど(念動力者=ムーバー、予知能力者=ウォッチャーなど)、タイトルにもなってるプッシュ、という能力はいやらしいけど結構面白い。
ウォッチャーの視る未来がかなり近い未来までで、出来事によっては未来の変動をそのまま受けてしまうという事象も面白い。でもバトルシーンでも念動力がメインになりきれず、ちょっとだけ拳に念動力込めてたけど、しょっちゅう銃がふわふわ空飛んでいくのは変な感じ……。せっかくクリエヴァなんだからもっと肉弾戦見たかったです。
ダコタ・ファニングはとにかく可愛い。彼女の描く絵も子供っぽくて可愛い。もう13歳だもん!って繰り返して、ちょい生意気な態度も、自分が死ぬ未来を修正出来なくて不安を覗かせ表情も可愛い。とにかく可愛い。
対するクリエヴァは、子供時代に目の前で父親殺されて以来ずっと逃げまくってたからとはいえ違法賭博でもほぼ勝てないダメ男で、女の子を助けるくらいの事はするけど、どうにも頼りない。しかも、ムーバーとしての能力もあまり大した事なくて……。途中から覚醒するのかなと待ってたけど、あんまりそんな感じじゃなかったのは残念。でも、キャップと同じで一応ブレーン役でもあったから、まぁ……一応、主人公としてはセーフ、だったのかな?
納得いかなかったのは、キラ。
何が何だかわからないまま追っ手に追われるのは仕方ないとはいえ、彼女がそんなに大切なのかがイマイチわからない。強化実験の唯一の生存者といっても、その後の能力披露でもそんなに強化されてるようには思えず……。
そもそもプッシュ能力って、かなり性格悪い能力だと思うので、それを最初の追っ手に必要以上に使ったトコで既にドン引き。
そして、そんな彼女とクリエヴァが昔付き合っていた設定を突然持ってこられても困る、としか……。

それでも、途中まではかなりワクワクして観てたんですよ!
でも後半からテンション下降して、特にラストのあたりは、えええ??ってなってしまった。てかぶっちゃけ途中で終わった感じで……。続編あるのかと思わず調べてしまいました。続編やるなら観ます。クリエヴァとダコタ・ファニングは固定でお願いします。個人的にクリフ・カーティスさんの役も能力的に好きなので彼にも出てほしい。……と文句が多かったかもしれませんが、一応面白かったです。クリエヴァだし。

結論としては、この映画、別に面白くないわけじゃないけど、もっと面白く出来たはずなのに……!!!って気持ちになりました、ってことで。
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