おぉ！！面白かった！
少女の主観で感情を共有させながらすぐさまその本意を観客に提示させ、少女の少女たる時代ゆえの葛藤や思い込みを直接的に描写する、と言う前半の視点の切り替えが独特だなぁと見ていたらそれは映画そのものに対する伏線だっんだ！と最後にわかる仕掛けが面白い。
ドラマではなく演出でミステリーを語るっつーか、なんでこんなヘンテコな演出なんだろうと思わせておいて後から答えを提示してくる不思議な映画体験だった。すげー。
噂に違わぬ若ヴォイの演技に魅了され、少女時代のシアーシャ・ローナンの別格の存在感に圧倒され、キャラの心情でドラマを語る切り口に説得力を持たせるべく、それぞれがそれぞれに主観が切り替わっても同調できるよう丁寧に作り込まれた演出に魅せられた。
浜辺での長回しがタルベーラみたいでゾクゾクした。
劇内映画は「霧の波止場」かしら。
