kazu1961

つぐないのkazu1961のレビュー・感想・評価

つぐない(2007年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「つぐない」
Original Title :「Atonement」
▪️First Release Year:2007
▪️JP Release Date :2008/04/12
▪️Production Country: イギリス・フランス
🏆Main Awards :
第80回アカデミー賞 作曲賞
第65回ゴールデングローブ賞 作品賞 作曲賞
▪️Appreciation Record :2020-315 再鑑賞
🕰Running Time:123分
▪️My Review
本当に辛くて切ない話です。なんか人生の無常を感じてしまいます。。。
愛し合う二人が妹の誤解と嘘によって引き裂かれ、さらに戦争で離れ離れになる。このプロットだけでも辛さが感じられます。
一番切ないのは、愛する姉セシーリアと初恋の男性ロビーの二人を引き裂いてロビーの人生を台無しにしてしまったブライオニー自身が、ロビーに恋していたとこですね。二人につぐなうこともできず生き残ったブライオニー。ラストシーンの贖罪のシーンは圧巻。まさに数十年越しの「つぐない」なんですね。
ブライオニーは決して嘘をついたわけではないと思います。初めての淡い恋。王子様と思っていた男性は、欲望を持つただの男であり、姉もまた被害者に違いないと。。。それは、姉は彼と口もきかなかったのだから。ロビーは変質者であり、従兄弟のローラを襲ったのもロビー、そういう“シナリオ”を、ブライオニーは自分の心に書き込んでしまったのですね。。。
本作、イアン・マキューアンの『贖罪』を、2005年公開の『プライドと偏見』のスタッフ・キャストで映画化した作品です。第64回ヴェネツィア国際映画祭でオープニング作品として上映されました。幼く多感な少女の誤解によって引き裂かれた男女が運命の波に翻弄(ほんろう)される姿と、結果として嘘をついた罪の重さを背負って生きる少女の姿が描かれていむす。運命に翻弄される男女を演じるのはキーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイ。映像化は困難と言われた複雑な物語を緻密な構成でスクリーンに焼きつけた監督の手腕に拍手です。
物語は。。。
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と思いを通わせ合うようになります。しかし、小説家を目指す多感な妹ブライオニー(シーアシャ・ローナン)の誤解からついた嘘が、ロビーに無実の罪を着せ、刑務所送りにしてしまいます。。。
前は部分の戦争前の一日の情景は、イングランドの自然の美しさ、後半以降は一転して戦争の暗さを描いています。そのコンストラストも含めて美しい映像も本作の見どころですね。

▪️Overview
1935年イギリス。ある夏の日、タリス家の末娘ブライオニーは、姉セシーリアと使用人の息子ロビー・ターナーの些細ないさかいを目撃し……。ひとりの無垢な少女の嘘によって人生を狂わされてしまった一組のカップルの運命を描く、現代英国文学界を代表するイアン・マキューアンによる傑作小説「贖罪」(新潮社刊)を、「プライドと偏見」のジョー・ライト監督&キーラ・ナイトレイ主演で映画化。共演にジェームズ・マカボイ、ロモーラ・ガライ、バネッサ・レッドグレイブら。(引用:映画.com)
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