みや

パラダイムのみやのネタバレレビュー・内容・結末

パラダイム(1987年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

緑色の液体が入った棺が発見されたロサンゼルスの教会で次々と人が襲われていくオカルトホラー。

白塗りホームレスの写真を観た時は絶対に面白そうだと思ったのだけれど、やはりオカルトで楽しめる映画は私にはあまりない。
根本的にキリスト教に対する知識が無かったり、信心が微塵もないからなのだろうか。
未来からのメッセージとか神の存在とか悪魔とか、うさんくさくて惹かれなかった。
同じネタでも面白く感じる作品もあるから、描かれ方の違いなのかな。
最後にヒロインが鏡の中に入った状態で鏡を割ってしまったから出てこられない、という結末は好き。

それまで会ったことのないメンバーやゼミ仲間程度の関係性の人達が協力し合うので、感傷といったものが少ない(主人公二人以外)のは潔い。
それぞれの職業や得意分野はあまり本編には深く関わって来ないのは勿体なく感じた。
ただでさえオカルト部分が分からないのに、更に専門用語が増えたら困ってしまうけれども。

白塗りホームレスや、虚ろな無表情のホームレスの群れ、ニヤニヤ笑ってすり寄ってくるホームレス、どれも気持ち悪くて凄く良かった。
憑りつかれた女性の皮膚も気持ち悪い。最高。
ちょん斬られた生首を平然と首の上にちょこんと乗せて直しちゃうのも可愛い。
口から鉄砲魚みたいに水を吹き出すのには笑ってしまった。
何と言ってもヒロインが抜群に美人で好き。
逆に一応はメインであろう男性は生理的に受け付けないタイプの気持ち悪さだったので、早く殺されて欲しかった。残念。
窓にへばりつく大量のミミズは平気だったけれど、足があるタイプの虫が大量に群がっているのはきつい。しんどかった。

この時代のホラー映画は、本当に音楽が素適で好き。
同じような音楽がずっと続いているのだけれど、それがまた雰囲気に合っていて良かった。



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