「パラダイム」
冒頭、LAのとある教会。ベッドに横たわる老人。超常現象の専門家、大群の赤蟻、鳩の磔、串刺、殺人。緑色の液体、悪魔、浮浪者の死。今、教会に集まったチームを得体の知れない何かが襲う…本作は亡きD.プレザンスを主演にしたJ.カーペンター監督の人気ホラー映画で、久々に観たが面白い。あの大量の虫が体にへばりついていて次から次えと現れ、体が溶け出していくシーンは強烈そのもの。あの真夜中のトラウマは忘れられない。何しても終盤の鏡に吸い込まれるあの演出って今じゃぁほとんどっていうか絶対に行ってる人いないよな。この時代のこういったSFチックな演出って手が込んでいて本当に凄いと思う。さて、物語は緑色の液体の入った棺を発見する司祭。捜査チームを作り、悪魔が封印されてる事実が判明する。軈て浮浪者を殺す液体…活性化する奴を止めるべく奮闘する…とこんな感じなんだがラストが最高に見所よ。この教会と言う閉鎖的な空間のみで、このイマジネーションを与えたのは凄いし、容器に封印されているのが暗黒の王子で、父であるサタンを復活させる話って言う題材も面白いよ。尋常じゃない虫の大群が悪魔復活に一躍得ているのも、その過激なショットの組み合わせも最高だし、これは彼の傑作の１つだ。まぁ個人的には「ゼイリブ」が1番なんやけどね。音楽も最高、お勧め
