ゴリラ

マルチュク青春通りのゴリラのネタバレレビュー・内容・結末

マルチュク青春通り(2004年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1978年、軍事政権下の韓国の男子校でのケンカや恋愛を描いた青春映画
何か自伝的な匂いがするなぁ~と思ったら、やはり監督の体験談を元にした映画だった

体罰なんてのは当たり前、教師とは別に軍人が見回りにきたりと民主化前の韓国の男子高はかなりハードな体育会系だったのが伝わる
成績が落ちた主人公、父親からは大学に行かなければ“余剰人間”(社会に役に立たない人間)だと殴られ、学歴社会韓国の受験に対するプレッシャーもなかなか
好きな娘に時間をかけてようやくいい感じになるも、サクッと親友で女の子の元カレに駆け落ち(?)されるなど踏んだり蹴ったり…

体罰、校内暴力、失恋、退学と苦々しい青春時代を過ごした主人公(監督)の心を支えたのが“ブルース・リーの映画”
最後は映画館の前で友人とジャッキーチェン派とブルース・リー派論議で盛り上がるという映画監督の自伝らしい締め方は嫌いじゃない
エンディングが劇中のフォーク歌謡や当時の洋楽とはうって変わってラップだったのも、不意をつかれて良かった

ストーリーはありきたりでさほどパッとしないが、終盤のブルース・リーになりきった主人公の修行~ケンカシーンはなかなか盛り上がった

編集のテンポが異様に早く、情緒残さずサクサクとカットするのが独特(笑)
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