滝和也

ゴーゴー 仮面ライダーの滝和也のレビュー・感想・評価

ゴーゴー 仮面ライダー(1971年製作の映画)
3.3
仮面ライダー
劇場公開第1作!
旧1号最後の勇姿を
目に焼き付けろ!

炸裂する電光ライダーキック!

「ゴーゴー仮面ライダー」

TV第13話のブローアップ版ですね。この回を持って本郷ライダーは欧州にショッカーを追い、旅立ちます。ただ、この回、藤岡弘は実は出てません。新撮部分はなく、以前の回の使いまわしだけ。声も納谷六朗さんが当てています。

有名なコブラ男の回でのバイク事故により、本郷猛こと藤岡弘は大怪我を負い、撮影できなくなり、この回までの数話を同じようなやり方でやりくりしてたんです。いよいよどうにもならず、2号ライダー一文字隼人が次回から登場するんですね。と、いうわけでこの回は総括的になってます。旧1号が倒した怪人すべてが復活し登場するお祭り回になっており、強力な新怪人がそれを統率すると言うおまけ付です。そのため映画として選択されています。

まぁ、当然ですが、古い特撮ヒーローはツッコミどころの嵐なのですが、敢えてこの回の良さを語ります。ファンですからね(笑)

まず、再生怪人の概念を打ち出せた事。劇中でも語られますが、ライダーにやられた箇所を直せば復活する(笑)確かに。キグルミさえ残っていれば出せるわけですし、お祭り回、劇場版には欠かせない存在になるわけです。いっぱい怪人出れば子供たちは喜びますよね。

更に再生怪人は弱いと言う演出。これも大事。強かったら大軍団に負けますからね。ライダーの強さをアピールするためにもそこそこにしないと。子供たちはライダーの大活躍を劇場に見に来てますから。毎週ライダーは強くなってるんです(^^)

後、新必殺技は特訓から生まれるんです。ライダーが新怪人トカゲロンのパワーに負けます。その前もゲバコンドルに負けましたがその後勝った理由は特訓で技を身に着けたわけではなかった。この回では電光ライダーキックを身に着けます。立花のおやっさんの力を借りて。これは昭和のライダーの定番となります。V3なんかはもうこの繰返し。スポ根アニメの要素を組み込まれたんです。改造人間は進化するんです。

またこの回で本郷がいなくなるんですが、何も言わず去るわけです。それによりダブルライダーが可能になった訳です。藤岡弘が復帰できるかわからなかったものの、この演出で帰ってくる可能性を残したことが後のライダーシリーズを可能としました。本郷復帰のダブルライダー回の視聴率は凄まじく、その後に繋がります。また平成の2号ライダーシステムもここがある意味原点です。

タイミングはその前ですが滝和也も藤岡弘の怪我でテコ入れで出てきました(笑)私のレビューネームですね。ライダーの相棒です。この回も藤岡弘不在の中頑張ります(笑)

ライダー史の中でとても大事な回なんですね。ご興味のある方は是非(^^)
滝和也

滝和也