ポルりん

ゴーゴー 仮面ライダーのポルりんのレビュー・感想・評価

ゴーゴー 仮面ライダー(1971年製作の映画)
2.0
テレビシリーズ「仮面ライダー」第13話「トカゲロンと怪人大軍団」を劇場公開した作品。

あらすじ

ある夜、東洋原子力研究所を破壊し、放射能漏れによって東京を壊滅させようと考えたショッカーは2体の改造人間を送った。
2体の改造人間は研究所に侵入を試みるものの、鉄壁のバーリアの前に跳ね返されてしまう。
東洋原子力研究所のバーリアを破壊するためには5kgのバーリア破壊ボールを20mの距離から投げ込まなければならない。
しかし、ショッカーにはそのような能力を持った改造人間は存在しなかった。


いや、存在しないのかよ!!

砲丸投げ高校生の記録を拝見したのだが、18.21mもの飛距離が記録されている。
しかも、バーリア破壊ボールが5kgに対して、砲丸の重さは約7kgだ。
何で超人的な肉体を持つはずのショッカーの改造人間が、揃いも揃って高校生以下なんだよ!!

それと、20mはグランドライン(建物と接する周りの地面の高さ)から投げ込まないとダメなのか??
20m以上の距離から投げ込まないとダメなのか??
上2つの条件が満たされるなら、私なら20m以上の上空から落すけどなぁ・・・。
人が20m以上の高さに行く方法なんて腐るほどあるし・・・。

もし、上2つの条件を満たさないといけないのであれば、普通はセットでバーリア破壊ボールを20m射出するものを設計するはずなんだけど・・・。
ショッカーの首領はショッカーの科学者の事をえらく買っているようだが、化学者としては優秀なのかもしれないが技術者としてはかなりレベルが低いぞ!!

そもそも何でショッカーはこういったものを設計・開発するのに、何で科学者を使ってるんだ??
唯でさえショッカーの科学者は原子力よりも遥かに凄いオーバーテクノロジーを相手にしているのに、設計・開発まで科学者にさせるなんてどんだけ重労働させてんだよ!!
ショッカーの科学者が負担を考えるのならば設計・開発部を作った方が良いと思うのだが・・・。

結局ショッカーのポンコツコンピューターが導き出した答えは、「バーリア破壊ボールを20m蹴り飛ばせるトカゲ型の改造人間を作れ!」といったツッコミ所満載なものであった。

まず、5kgもの球体を20m飛ばすのに投げるのではなく蹴り飛ばす方法を取るのかが意味が分からない。
どう考えても蹴るよりも投げた方が飛距離は出るだろうし、コントロールもいいはずだ。
というか、劇中を観る限りだと20mとか関係なしにバーリア破壊ボールに強い衝撃を与えると作動するように見える。
だったら尚の事、ヘリとかで上空からバーリア破壊ボール落せばいいだけの話ではないだろうか・・・。

また、何故強い脚力のある怪人を必要としているのにベースがトカゲなんだ??
キリンとかダチョウとか脚力の強い動物は幾らでもいるというのに・・・。
脚力が欲しているので、改造する人間をサッカー選手に選択したのは良いと思うのだが、トカゲをベースにするのはおかしくないか・・・。
そもそも改造人間を作るのであれば、研究所の職員にした方が適任ではないだろうか・・・。
東洋原子力研究所に軽々と侵入出来るし、バーリア破壊ボールを使う必要もないのでサッカー選手より全然適任だと思うのだが・・・。

そういえば、本作には一度仮面ライダーに敗れた怪人が10体ほど再度登場するのだが揃いも揃ってショッカーの戦闘員クラス、もしくはそれ以下に弱体化している。
仮面ライダーがサイクロン号で突っ込めば悲鳴を上げて逃げるし、仮面ライダーにダイブ攻撃するはずが勝手にミスって違う怪人に当って相討ちするし、終いには一般人に蹴りとチョッピングライトでK.Oされる始末だ。
ついでにショッカーの敵であるFBI捜査官・滝和也を、ショッカーのホームかつ密室空間にて怪人10体掛かりでボコれる状態なのに何故か逃がしてしまう。
それから暫く時間が経った後に、

怪人「我々の姿を見られたからには生かしておけん!」

とアホな事を言いだす。
だったら自分たちのホームでボコっとけや(゚Д゚)ゴルァ!!

また、これら10体のアホな怪人達はどうやら仮面ライダーにやられた箇所を修復して復活したようだ。
だが、大半のやられた怪人は全身が溶けて泡になったり炎に包まれて灰になったりと完全に消滅しているのが多い。
本体が消滅しているのにどうやってやられた箇所を修復したというのだろうか・・・。

仮面ライダー含めアホが多くツッコミ所が満載な作品であるので、酒でも飲みながら観る分にはいい作品なのかもしれない・・・。
ポルりん

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