なんといっても少女アディ(テータム・オニール)の演技力に魅了される映画。
亡くなった母の恋人だったモーゼ(ライアン・オニール)はアディを叔母の家まで送り届ける役目を渋々引き受ける。アディは頭がよく、詐欺の演技をさせればプロ級で、へらず口をたたくこと、頑固なことや煙草を吹かすことを大目に見れば、モーゼにとってもいい相棒だ。
だましだまされる、秘密をもつことは映画を面白くするスパイス。
「ローマの休日」「スティング」そしてこの「ペーパームーン」はその最たるもの。
テータム・オニールはこの映画でアカデミー賞助演女優賞を史上最年少で受賞。その後も活躍し、当時トップ・アイドルスターになる。彼女は「がんばれベアーズ」でもすごく生意気だが憎めないエース・ピッチャーの役を演じている。