母親を亡くした少女と詐欺師の男の心の絆を描いた73年のロードムービー。
タバコを吸いながら物憂げな視線をするテイタム・オニール演じるアディの表情が特に印象に残りました。
アディがモーゼのために色々な詐欺の手伝いをするシーンは心の温まると同時に切なさも同居していて、観ていてとても複雑な気持ちになりました。
ラストシーンでは、この後2人はどこへ行き着くのだろう…という深い余韻が残りました。
コントラストの高いモノクロの映像とジャケットのカラー写真、ペーパームーンというタイトルは本当に素敵だと思います。
心に残る作品でした。