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大悪党の一のレビュー・感想・評価

大悪党(1968年製作の映画)
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面白すぎ~!自称「不可能を可能にする男」悪徳弁護士・田宮二郎。はぐれヤクザ佐藤慶と対面した時点で完全にハンターの佇まい。
田宮に唆された緑魔子が佐藤を殺害するシーンが最高。ウイスキー飲んでソファーでイビキかく佐藤の首にネクタイを巻き付け必死に締め上げるともう少しのところでそれが千切れる。必死の魔子ちゃんはクローゼットに走り別のネクタイを取り出し瀕死の佐藤に止めを刺す。笑っちゃうぐらい楽しい。
慌てふためく魔子から電話を受けた田宮は「ついにやりましたか」とニンマリで現場に駆けつけ偽装工作。余裕ありすぎ!その千切れたネクタイが後半の法廷劇での重要な伏線になるのにまた唸る。
「依頼人の指図は受けない」田宮の傲慢・独善ぶりも、ラストで女に出し抜かれたあとのボヤキもキザでバカで最高。
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