勝ったのは農民だ

フィラデルフィアの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

フィラデルフィア(1993年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『クリード/炎の宿敵』の次に今作を観たので、奇しくもフィラデルフィア関係作品の鑑賞が続きました。

自分はデンゼル・ワシントンも好きですが、トム・ハンクスも好きです。


実生活でエイズ患者が自分の近くにいるわけじゃないのでどこまでリアルな演技なのか分かりませんが、後半はずーっとしんどそうでした。😨

エイズ患者の演技って難しいんでしょうね。今作でトム・ハンクスがアカデミー賞受賞したのは納得です。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックにも受賞を期待しています。


勿論、デンゼル・ワシントンもカッコいいです。エイズに対する偏見を最初は持っていたけれど、次第に理解を示していく、いかにもデンゼル・ワシントンって感じですね。
(普遍的な人としてのモラルを守ろうとする弁護士の話)という意味では自分の大好きなトム・ハンクス主演の『ブリッジ・オブ・スパイ』を思い出しました。🌉



途中の主人公2人の会話劇ぐらいからグイグイ引き込まれました。
あと、アントニオ・バンデラスが出てるのが意外でした。印象に残りますね。



ただ、気になる点もあります。

主人公がオペラを聞いて恍惚とするシーンや、ラストの過去に撮ったようなVTRとか感覚的に好きだけど話の本筋とあまり関係ないシーンが多かったのが少し気になりました。
オペラの歌詞の内容とかをしっかり考えれば意味があるのかもしれませんが、自分はよく分かりませんでした。🎶


一番気になったのは、この話はフィラデルフィアのビル建設に対する公害の訴訟から始まるんですが、主人公のエイズに関する問題とは全く別件なのに、その時点からトム・ハンクスの弁護した側が悪役っぽく描かれていたのが気になりました。


顔のアップのショットが多くて、それが弁護士事務所の役員達の嫌な雰囲気をうまく出してるように感じました。🎥
監督のサスペンスの演出が上手いんでしょうね。

ジョナサン・デミ監督。
『羊たちの沈黙』の次に今作を撮ったんですね。『羊たちの沈黙』は観たのがだいぶ前なので詳しい感想は言えませんが、純粋に怖かったのは覚えています。🐏
刑事コロンボの『美食の報酬』という回も面白かったですし。🍽

2017年に亡くなられたそうで残念です。ご冥福をお祈りします。🙇🏻‍♂️