いがらっしー

ギルバート・グレイプのいがらっしーのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.2
アメリカの片田舎の美しい風景映像がまるで純文学の様でそこだけでも胸が締め付けられる。
知的障害者の弟アーニーの世話と身動きのとれない過食症の巨体な母親の世話を二人の妹達と一緒にしながらも、一家の自殺した父親の様に全てを独りで抱え、自分の事を二の次にして生きていたギルバート。そこへトレーラーで旅して生きているベッキーと出逢い、自分の人生を考え始める。
ギルバートが感じる身動きのとれない閉塞感でこちらまで苦しくなってくる。
特に二人の演技が素晴らしいと思って観てしまったがギルバート役が若かりしのジョニー・デップでアーニーが少年デカプリオだったとは!
この映画、どの登場人物にも感情移入しやすかった。それは、どの人も痛みを抱え、もがきながらも懸命に生きてる人達なんだからと思う。ラストも好き。
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