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ギルバート・グレイプのshuuuheiのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.2
人生は我慢すること。
で納得してしまいそうな作品。
鑑賞後は幸せな気持ちになれるけど、、、複雑。

ジョニーデップ演じるギルバートは「家族」というコンプレックスを抱えている。
父がいないことや母が太っていること、そして、弟が病気だということ。etc

町の外に視野を広げ、努力すれば、しっかり者で働き者のギルバートは、大きくなれるチャンスはある。
でも、「家」や「家族」というしがらみからは逃れられないでいる。
いわゆる自分のことはそっちのけの人生を歩んでいる。

家出をすることや自分の好きな道を進もうともするけど、結局は家には自分が必要だということで、そのままに。
当時は現代ほどグローバルではなかったかもしれないけど、きっと町の外での生活を味わいたかったと思うし、少し広い世界を見てみたいとは思っていたはず。

現代でも身内の介護などがこの状況にあたるのかなと。
やらなきゃいけないと分かっていても、完全に自分は死んでしまう。
それにも勝るものが愛なのかもしれないけど、そこを差し引いてもギルバートはすごい。
見た目はロン毛でそんな風には見えませんが(笑)

自分の時間がないことほど辛いことはない。
もっと広い世界を見て、もっといい人生を歩んで欲しいと思ったから、ギルバートは勿体ない。
家族愛という幸福感と家のしがらみという制限。
ギルバートの今後の人生を応援したくなりました!
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