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ギルバート・グレイプのDのネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

十代の頃に観て、それから今でも心の中にある大切な映画、どうしても映画館のスクリーンで観たくてキネマ旬報シアターへ。
アメリカの田舎町、アイオワ州のエンドーラに住む「ギルバート・グレイプを苦しめているもの」、知的障害を持つ弟のアーニー、父親が亡くなってから七年間外出をせずに鯨のように太ってしまった母親、二人の姉妹と家族の面倒を見ながらギルバートは閉塞感を抱えて生活している。家族を愛しているからこそ、この町を離れられないでいた。年に一度、放浪の旅をするトレーラーが通り過ぎるのをアーニーと一緒に見に行く。そして、故障したトレーラーの修理の間エンドーラに滞在することになったベッキーと知り合い…。
ディカプリオの演技は何度観てもすごい、本当にこれが演技なのかとまで思う。母親の死を絶対に笑い物にしない、と決意したギルバート含め家族が家ごと火葬するシーンは、なんて美しいんだろう。家がなくなり、家族それぞれの道へ歩いていく。
Annie asked where we are going to, I said, we can go anywhere if we want.
そうだった、どこへでも行けるはず。
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