クリーム

蛇の道のクリームのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
3.8
若い頃の香川照之、期待を裏切りません。顔がずるい。前半は、香川照之の怪演を楽しみつつ、後半は、謎が紐解かれて行くのを楽しむ。比較的短いのでサクッと観れます。ネタバレは駄目な作品。
幼い娘を暴行の末、殺害された宮下(香川)は、偶然知り合った塾の講師·新島(哀川)の協力を得て、犯人への復讐を企んでいました。ある組織の幹部·大槻を拉致監禁した彼らは、実行犯を吐かせようとします。苦痛に耐えかねた大槻の口から檜山という男の名前が挙がり、復讐が始まるのでした。





ネタバレ↓




宮下に気付かれない様に陰で新島が大槻と檜山をそそのかし、有賀というデッチ上げの名前を挙げさせます。宮下は、大槻と檜山を殺した後、新島と有賀を拉致。宮下は、この有賀にも自分は有賀じゃないと言わないと宮下に殺されると吹き込みます。
何故、新島が宮下の復讐にそこまで入れ込むのか?宮下に気付かれない様に陰で動くのか?が、謎だったのですが、新島の娘もまた、大槻や檜山たちが製作したロリコンスナッフビデオの犠牲者だったのです。この復讐劇は新島の物語であった。そして、新島が宮下を殴り倒す。実は、宮下もスナッフビデオの販売の担当として組織に絡んでおり、そんな宮下は、新島の復讐の標的だった。宮下を監禁した新島は、復讐として、宮下の娘が殺される模様を収めたビデオを彼に観せるのだった。
究極の復讐、それは娘が犯され、拷問され、苦しんで死んで行く姿を見せる事。新島もスナッフビデオの犠牲者なのは想像がついたけど、宮下が標的なのは思い付かず面白かったです。感情のない哀川翔の演技が最後に光る作品で、終わり方が良かったです。
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