幼い頃に、いったいそれがどこだったのか全く覚えていないが、親や祖父母に連れられてどこかででっかい仏像を見た時に「もしこれが動き出したら…」と思って身震いしたことをよく覚えている。
その“もし”は、自分が生まれるずっと前に、この作品で描かれていた…!
めちゃくちゃ良かった。
この作品を完成させた人々からすれば不本意な事かもしれないが、フィクションとして出来る限り映したくない部分、この空想の映像化を実現する為のあらゆる苦心の跡のようなものが映像に滲み出ているようで、そこに感動した。
「たしかにそこにある」という実在感のようなものはCGのそれとはやはり違っていて、それは特撮だからこその味であり、当時はこれしか選択肢が無かったとはいえ、時を経て今、この手触りは今後“人間”が作る映像作品の可能性の一つであると、改めて思った。
追記
そういえばタイトルバックのフォントがめちゃくちゃ味があって良かった