ピュンピュン丸

男はつらいよ 寅次郎春の夢のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

3.4
寅さん24作め。誰がマドンナかよくわからなかったが、林寛子がミツオの英語塾の先生をやっていて、とても初々しく、それだけでも見る価値はある。とはいえ、今回の見処は、売れない栄養ドリンクを売り歩くアメリカ版寅さん、役名がマイケル・ジョーダンという名の初老の外国人(ハーブ・エデルマン)。それがなんと、こともあろうに寅さんの妹さくらに恋をしてしまう。(笑)
それにしても、本作は寅さんvsマイケルの日米偏見対決がひどい。寅さんの毒舌は、今なら放映できないのではないか。ただ、その中にも、日本人とアメリカ人の国民性の違いが真面目に語られていたりする。今では誰でも知っているような話でもあるし、逆に日本人も欧米化が進み、そんな違いも過去の話という面もある。けれど、序盤の方で、寅さんがアメリカ嫌いの理由をがなりたてるシーンがあるが(原爆に触れてないところは遠慮したのだろうが)、聞いていて、自分は胸がスーッとしった。

やっぱり、寅さんは国民的ヒーローだよ。😋

マイケルが『蝶々夫人』の旅芸人のお芝居を見て、えらく感動していたが、そんなに感動する代物かな。そこは理解しがたい、impossibleだ(笑)

この映画の key word は、impossible なので。